スコーピオンDC7 メンテナンス 分解検証 【図解】
購入してから約1年海で使用した、シマノスコーピオンDC7右(SHIMANO/ScorpionDC7/RH692000)を分解してメンテナンスしてみました。
普段のメンテナンスはかなり怠っており、釣行後水洗いしないことも何度かありました・・・
しかしながら1年使用しているものの、釣行回数は20回もないと思いますので、何の問題もないとは思います。おもしろ半分で分解です!
ほぼノーメンテナンスのスコーピオンDC7の中身はどうなっているのか気になりますし!
分解記録をご覧になって頂く上で、シマノパーツリストの部品番号と一緒に照らし合わせていただくとわかりやすいと思います。
※注意:分解はマニュアルなど一切見ず、分解図を参考にした管理人独自のものです。分解する順番などは本来のものではありません。
DCブレーキユニット・スプール取外し
分解開始です!まずはDCユニット、スプール周りを分解してみます!ボディ左側にあるプラスビス2本を取り外します。ビスを外すとケースが外せます。ケース内はかなり綺麗です。
DCブレーキユニットをプラスビス3本外して取り出してみます。
と、その前に腐食してるところ発見!!!これはパーツナンバー66番の銅ワッシャーですね~!
ばらしてお掃除します。ここはステンレスワッシャーじゃ駄目なんでしょうか!?銅じゃないといけない理由があるんでしょうね、きっと。
DCユニットを取外すとスプールが外せます。
スプールは慎重に引っぱり出すことで簡単に抜けます。
スプールの内側が錆びてます。ちょぴっと水が侵入したんでしょうか!?なんか変な錆び方です。
錆が気になったのでスプールを分解してみます。Eリングプライヤー所持してないので、アイスのヘラを加工してEリング抜き工具を自作(笑)シャフトに傷が付きにくい木製です♪なかなか快適です。
Eリング抜いてみましたが、このDCブレーキ関連のパーツは外せませんでした。ということで錆もそのまま。。。ちなみにこのブレーキ関連のパーツは強力な磁石でした。
DCユニットを分解してみます。中身はどうなっているのか楽しみ!
プラスビス3本外してパッカ~ン!
スプール受けるベアリングと、ブレーキ調整のスイッチ(接点)が現れました!接点クッソ精密!触ったら即壊れそう。
リール左側(ハンドルの反対側)を分解した後の本体の様子です。
ほぼノーメンテナンスですが、意外と綺麗ですね~!
釣行回数少ないからこんなもんでしょうか!
ハンドル周りの分解
お次はハンドル周りを分解していきます!プラスビス1本外します。
固定ナットを10mmのメガネ、ラチェット等で左に回して外します。※左ハンドルは逆で、右に回すと緩みます。
固定ナットを外してハンドルを取外すとこのような感じです。
メカニカルブレーキノブを左に回して外します。
外すとばねがあります。ここは分解せずとも、本体はばらせるっぽいのでこのままにしておきました。
メインギヤ(ドライブギア)周りの分解
いよいよリールの核心部へ!ケースを固定しているプラスビス3本外しますが、ここのビスは3本とも長さが異なるので、外したビスの位置を間違えないように注意です!ビスを3本外しましたが、ケースが外れません。分解図を見ると、反対側のパーツリスト68番のレベルワインドガイドを取外す必要があるようです。
パーツリスト68番のレベルワインドガイドはマイナスドライバーで左に回すと外せます。
まだケースは外せません。ドライブギヤ軸の真鍮の四角いナットも外す必要があります。
ナット外すとこのような感じになります。ここでの注意として、バネ座金(スプリングワッシャー)の上下、位置です。分解前にデジカメ撮影推奨!!!
左2つがばね座金!上下の向きあるっぽいので間違わないように!
上記パーツを外すとハンドル側のケースが開けられます!パッカ~ン!てか、中綺麗ですね!分解してる意味なし(笑)ドライブギアはこの状態から簡単に外せます。
ドライブギア、ピニオンギア周りを外した様子です。
だいぶすっきりしてきましたね~!
レベルワインドの分解
続きまして、レベルワインド周りを分解してみます。マイナスドライバーで切カキを左にまわして外します。レベルワインドのギアは知恵の輪のようになっていますが、ちょっと考えれば外せると思います。
ここでパーツリストにはあるのに、実機には無い部品発見!48番の座金ですね。分解途中で紛失したのかと思ったら、そうではないようです。
調整座金は各筐体ごとに異なるらしいです!リール分解仲間!?の友達に確認したところそう言ってましたし、カルカッタの同じところにも座金入ってなかったようです。
クラッチ周りの分解
クラッチ周りを分解していきます!!左側の部品ですね。プラスビス2本を外して55番のクラッチカム押さえ板を外します。
クラッチカム押さえ板を外すと、スプール受け(右)のベアリングも外せます。後にここのベアリングはグリス抜きしておきました。グリス抜きはマジ「かっ飛びチューン」ですが、DCだから意味ないかもです(笑)しかも、グリス抜きはベアリングの耐久性は著しく低下するので諸刃の剣(汗)壊れたら交換すればいいんです♪
クラッチ周りのバネを外すときは、分解前にどのように組んであるのか写真撮っておくのが無難です。僕も分解時バネが吹っ飛んでしまいましたが、写真撮りながらだったので問題なし。リール分解していると、意図しない部品がポロッと取れたり、吹っ飛ぶ事が多いですので慣れるまでは注意です。
クラッチレバーを外します。
クラッチレバーは内側のプラスビス1本を外すと外せます。
クラッチレバーが外れたら、直ぐ右側にあるクラッチレバー受けを外します。
これがクラッチレバー受け。
これはただつまめば外せますね。
ドライブギア軸の取り外し
いよいよ終盤!プラスビス2本はずしてドライブギア軸を外します。ドライブギア軸を外したら、クラッチプレートをプラスビス1本外して取り出します。
とりあえずここまでで分解はおしまいにしておきました。初めて分解するリールは神経使いますね~(疲労)これをまた組む。面倒ですね(笑)
分解した部品の数々
今回スコーピオンDC7分解してみて思ったのは、前にオーバーホールした12アルテグラより分解難易度は簡単だったということ。個人的にスピニングリールのほうが大変だったと記憶しております。洗浄・組立
一息ついて組立開始!まずはパーツの洗浄!水洗い(お湯)できるところは中性洗剤と歯ブラシでゴシゴシ!!というか今回は全部水洗い。金属パーツは洗い油で洗ったほうがよい物もあるますが、水でも特に心配ないかと思います。お湯と中性洗剤ならほぼ油分落とせます!JOYの臭いもグッド!
洗い終えたらパーツの乾燥。今回はエアーコンプレッサー使用して時短。水切りも大事です!
オイル&グリスアップ
釣具に使用するオイル、グリスにおいて、いわゆる「釣りキチ」の皆さまは2chなどで、どれが最強云々の議論が終わることなく続けられているようですが、僕は画像にある「車のエンジンオイル」と「ウレアグリス」使ってみます。エンジンオイルは斬新かと思います(笑)ちなみになぜエンジンオイルか!?この前車に入れたオイル缶の底に微量のオイルが残ってたからです。釣具になら十分な量です!グリスの塗布は歯ブラシを使ってみたら使いやすかったのでお勧めです。めん棒などは細かい繊維などが一緒に付くので駄目ですね。
歯ブラシは埃や繊維も付けずグリスを塗布できます。毛先が細いほうが塗りやすいですね。
エンジンオイルはBPの10W-50のバービススポーツ部分合成を使用。これをメインギヤに薄っすらと塗ってみました!塗りすぎると31番、33番のスタードラグ座金に付着するので注意!毛羽立ちが少ないキッチンペーパーでふき取りながら塗るのがポイントです!※このエンジンオイルがどのような物かはBPのサイトでデータシート公開されてますので、興味がある方はご覧下さいませ。
組立完了
組立は分解した逆手順で無事完了!巻き心地はどうか!?最高ですね~!スプール軸受けベアリンググリス抜きと、エンジンオイルの効果かと(笑)まだ実釣では使ってないので早く使ってみたいですね!グリス抜きや、エンジンオイル使用など、掟破りな試みなので、何度か実釣したらまた分解して中身を点検してみたいと思ってます!そのときはまたアップします!
分解に使用した道具・工具
リールを分解するには最低限の工具が必要になります。ねじサイズに適合したドライバーは必須となります!リールは精密な部品で成り立ってます、できれば精度の高い工具がおすすめです。今回の分解で管理人が使用した道具・工具一覧
●組ドライバー(日本製)
●メガネ10mm ●自作Eリングプライヤー ●パーツクリーナー
●歯ブラシ
●ウレアグリース ●中性洗剤
●金属磨き(ブルーマジック) ●エンジンオイル
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